AE-100H 取扱説明書
🚨 1. 作業前の重要注意事項
「手順4:ポンプの本体接続」には、誤った持ち方をするとパーツが破損するリスクがあります。必ず手順4の警告をよく読んでから組み立て作業を行ってください。
本製品は、海水魚やサンゴの飼育において重要な「水質維持」をサポートする外掛け式(ハングオン)プロテインスキマーです。正しく組み立て・設置することで、安定した性能を発揮します。
📦 2. 準備とカップのセットアップ
まず、本体から内部の筒を引き抜き、上部の青い蓋がついた汚水カップ(コレクションカップ)を取り外してください。
2-1. 固定シールの除去
汚水カップの蓋に貼られている「固定用シール」を剥がしてください。
2-2. オーバースキム防止センサーの取り付け
付属の白い小箱からセンサー部品を取り出し、以下の手順で蓋に取り付けます。
- 分解: センサーのケーブル途中にあるコネクタを外します。次に、白いフロート(浮き)の先端にある小さな「固定ピン」を抜き、フロートを軸から取り外します。
- 蓋への固定: 蓋の裏側からセンサーの軸(ソケット)を穴に差し込み、表側から時計回りに回して固定します。
- フロートの再装着: フロートには上下の向きがあります。磁石がついている黒い部分が「下」になるように軸へ通し、固定ピンを戻します。
- ケーブル接続: 最初に外したコネクタを再接続します。
汚水カップを本体に戻す際、Oリングがきつく入りにくい場合は、ワセリンを少量塗るとスムーズになります。
⚙️ 3. スキマーポンプの準備
心臓部となるDCポンプに部品を取り付けます。
- ベンチュリーノズルの装着: 透明な部品「ベンチュリーノズル」をポンプの吐出口に押し込みます。
- ストレーナーの装着: ポンプの吸水口に、格子状の「吸い込み防止アタッチメント」を取り付けます。
- エアーホースの接続: ベンチュリーノズルの突起部分に、透明なエアーホースを差し込みます。
⚠️ 4. ポンプの本体接続【最重要】
準備したポンプを本体側の配管に接続します。ここは最も破損事故が起きやすい工程です。
構造上、ポンプを接続するパイプと本体の接合部分は、強い力が加わると割れやすくなっています。本体部分を持って無理にポンプを押し込むと、テコの原理で根元からパイプが折れる(破損する)恐れがあります。
必ず「ポンプを差し込む側の配管(パイプ)」そのものを手でしっかり握って支え、接合部に負担がかからないようにしながらポンプをゆっくり差し込んでください。
🌬️ 5. 吸気ホースとサイレンサー
- ホースのセット: 本体パイプに付いている青い固定パーツ(クリップ)を、一度下の方へスライドさせます。
- ホースの固定: エアーホースをクリップに挟み込み、そのままクリップを上部へスライドさせて固定します。
- 吸気量の確認: サイレンサー下部の黒いノズルで空気の吸入量を調整できます(初期設定はそのままでOK)。
✨ 6. 最終仕上げ
- 排水パイプの取り付け: 黒いスポンジが付いたL字型のパイプを、排水口部分に差し込みます。
- 本体へのセット: 組み立てた内部ユニット(ポンプ・配管一式)を、スキマー本体(外側の筒)の中にゆっくりと戻します。
- 電源の接続: ACアダプター等の電源コードを接続すれば、セット完了です!
⏳ 7. 初期のなじみ運転(ブレークイン)
新品のプロテインスキマーは、工場出荷時の油分や静電気の影響で、性能が安定するまで時間がかかります。これをブレークイン期間と呼びます。
この期間中は「泡がうまく上がらない」「細かい泡(マイクロバブル)が水槽内に漏れ出す」「オーバースキム(汚水カップがあふれる)」といった現象が起こりやすいですが、故障ではありません。
水位調整は低めに
ブレークイン中は水位調整を低めに設定し、様子を見てください。
事前洗浄が効果的
早く安定させたい場合、使用前にぬるま湯で全体を洗浄することをおすすめします。
🔧 8. 調整方法
スキミングの調整方法
汚水の濃さは、汚水カップの高さで調整します。お好みのスキミング方式をお選びください。
💧 ウェット (Wet) 設定
水分が多い「薄い汚水」を大量に取る
- 汚れを素早く排出
- ネックが汚れにくい
- カップがすぐ満杯に
🏜️ ドライ (Dry) 設定
濃縮された「濃い汚水」を取る
- 濃厚な汚れを取れる
- ゴミ捨て回数が減る
- 排出まで数日かかる
水質による泡立ちの変化
泡が消える場合: 餌やり直後、水槽に手を入れた後、換水直後
泡が噴き出す場合: 粘膜保護剤入りカルキ抜き、エポキシパテ、新品ウールマット使用時
❓ 9. トラブルシューティング
📊 10. 製品仕様
| 製品名 | Aqua Excel AE-100H |
|---|---|
| 設置方式 | 外掛け式(ハングオン) |
| サイズ | 幅188 × 奥行143 × 高さ410 mm |
| 対応水量 | 最大 300L(目安) |
| ポンプ | DCポンプ(AE-HP1等) |
| 消費電力 | DC12V 1A / 約10.8W |
| 安全装置 | フロートセンサー式自動停止 |
📝 汚水の排水ドレンについて
付属のチューブとバルブで汚水を直接排水可能ですが、バルブの閉め忘れによる水漏れリスクがあるため、基本的には使用を推奨していません。通常通り、カップごと取り外して廃棄する方法をおすすめします。
📖 11. 用語解説
- コレクションカップ
- スキマー上部の汚れが溜まる容器。定期的な清掃が必要です。
- ブレークイン
- 新品時の慣らし運転期間。1〜2週間程度で性能が安定します。
- オーバースキム
- 泡が過剰発生しカップから溢れる現象。水位調整で対処できます。
- ベンチュリー
- 空気を吸い込むノズル部分。塩詰まりしやすいため定期清掃が必要です。
- インペラー
- ポンプ内部の羽根車。3〜6ヶ月ごとの分解清掃をおすすめします。
- フロートスイッチ
- オーバースキム時に自動でポンプを停止させる安全装置。
- マイクロバブル
- 非常に細かい泡。ブレークイン中は水槽内に漏れ出すことがあります。